大海を知った蛙

理系大学院を退学して春から社会人

自分を許せない

今日はついに休学届をもらうために学務係に行ってきました。
が、休学届はもらえませんでした。

休学届出すまでの道のりが苦しい

前の記事でも書きましたが私は一刻も早く休学したいと思っています。研究意欲がなくなったからです。
二十代の貴重な時間を無駄にしたくないので、できることなら今すぐ休みたいです。


しかし、学部三年生の学生実験のTAをしなければならないため、来週までは否が応でも大学に行かねばなりません。
いくら自分のことで精一杯だとしても、流石にTAをすっぽかせるほど無責任な人間ではありませんし、そうなってしまえば自分のことを今後一切好きにはなれないでしょう。


そこで、TAの仕事が終わったら即休学するために今のうちから手続きをしておこうと思ったわけです。


………が、実は私が休学しようと思っていることについて、まだ誰にも相談したことはないですし、自分の中にも躊躇いがあります。
自分の主観だとどうしても視野が狭まっている可能性があるため、大学の心理カウンセリングを予約しましたが、四月中は予約が取れず五月の中旬になってしまいました。


じゃあ五月にカウンセリング受けるまでは頑張って大学行って、カウンセリングの結果休学を選択するなら、それから手続きしたらいいじゃん。


…と、最初はそんな悠長なことを思っていたのですが、そうもいかず。
国立大学の場合、休学届を提出する月によって授業料の免除額が変わってくるのです。
私の通う大学の場合、四月と五月で25,000円ほどの差があります。
仮に五月のカウンセリング後に提出したとしても、休学開始日は6月1日からになるため、それまで我慢して大学に行くか半月分の授業料を捨てて休むことになります。


そのことを踏まえると四月中に提出して五月頭から休むのがベストだと思い、カウンセリングのことは後から考えるとして、取り敢えず休学手続きを速やかに済ませるためにも、先に書類だけ受け取って必要事項を確認しておこうと思ったわけです。


しかし、勇気を振り絞って休学届を取りに行ったものの「学部長と面談しなければ休学届を渡すことはできない」と言われ、とっさに「まだ確定したわけじゃないのでいいです!」と逃げ帰ってしまいました。
(後から知りましたが、研究室分属後の生徒は指導教員との面談だけでOKだったそうです。)


まあ今一度冷静な頭で考えればそりゃそうかって話ですよね。
もちろん学部長のみならず研究室の指導教員の了承も得なければなりません。


でも「学部長や教授に休学の話するの怖すぎるし嫌すぎる」って気持ちが勝ってしまって、頭の中は半ばパニック状態でした。
たたでさえメンタルボロボロなので家に帰って布団にくるまって泣きました。


というわけで、休学届を出すにあたって乗り越えないといけない壁がめちゃくちゃ高く、絶望してます。

大学院(研究室)に行くのが苦しい

そもそも、大学は卒業できたのに何故大学院に入学した途端休学したくなったのか、簡単に経緯をお話しします。


卒論提出までの地獄のような日々から解放され、遊びほうけた三月。
それまで落ち込んでいたメンタルが息を吹き返したかのように回復していくのを感じました。
このまま順調に新学期を乗り越えていけたらいいな~なんて考えていました。
その反面、多分もう無理なんだろうなと思っている自分もいましたが、本心と向き合わず見て見ぬふりをして、負の感情を無理矢理抑え込んで、自分に嘘をつき続けました。


結果、早くもガタが来てしまったようです(^-^;


今までの自分をマラソンに例えてみましょう。


研究室に入った時をスタート地点とし、卒論発表・提出というゴール地点に到達するまで何回もこけて膝をすりむきながらも死に物狂いで走り続け、ゴールすると同時に力尽きて倒れた。
束の間の休息の後、「次はこのコースを走りなさい」と、先程のコースよりもさらに長く険しい道のりを見せられた。
走り始めてすぐは何とか耐えていたが、短時間の休息でまだ完全に回復しきっていない体では体力の消耗が激しく、すぐに疲れの色が見えてきた。
途中棄権を考え始める。

といった感じです。


そして恐らくこのマラソン選手が再びマラソンをする日はやってこないでしょう。
これから先いくら休息を取ろうと、すりむいた膝の傷がふさがろうと、ゴールするまでの苦しさ、辛さがトラウマとなり、もう一度挑戦しようとは思えなくなります。


それが今の私です。


トラウマ(卒論提出までの苦労)についてはまたいつか触れます。

でも大学に行かない自分を許せない

私は小中高大と学生生活を送る中で、病気以外の理由で一度も休んだことがありません
高校に関しては無遅刻無欠席で皆勤賞を頂いたほどです。
どんなに辛くて行きたくない日も、体調さえ整っていれば我慢して通っていました。


そんな当たり前のことを自慢げに語られても…と思われた方はすみません。
しかし、私にとってこの事実は多少なりとも自信につながっており、自身の長所の一つだと捉えています。


ただ、今は逆にこの長所が足かせとなり、「学校に行かない=甘え、怠惰=悪=自分の長所が一つなくなる」という最悪の公式が出来上がってしまったのです。


「病気じゃないけどめんどくさいから今日は休もう」とか「一回くらい休んでも単位に影響ないしサボって遊ぼう」とか絶対にできないです。
そんなことをしてしまったら罪悪感で頭がおかしくなってしまいますし、自分のことを今後一切好きにはなれないでしょう。(二回目)


しかし、そんな自分でも研究室分属後からは様子がおかしくなっていきました。


朝、起きても体が動かない。


頭では行かなきゃと思っても、どうしても体が動かないんです。布団に張り付いたみたいに。


このような現象が見られ始めたのは、四年生になり単位をすべて取り終えて完全に研究室のみで過ごすようになってからです。
一応コアタイムは決まっているのですが、そこまで厳格に管理されているわけではなく、ゼミさえ出席していれば特に注意されることもなかったため、気持ちがたるんでしまったのだと思います。
酷い日には昼間も布団から出られず、夕方のゼミ前から参加するような日もありました。


こんな怠惰な自分を自分だと思いたくない。これは甘えだ。ありえない。なんでこんな駄目な人間になってしまったんだろう。許せない。


頭の中が自責の念と自己嫌悪で覆いつくされた日も少なくありません。
そうやって自分を許せない日々が続いたせいで、何度も精神的に追い詰められ、もっともっと研究室に行くのが辛くなってしまうという悪循環が生まれてしまいました。


唯一マシだったのは、大幅な遅刻はあっても研究室に行かない日はなかったことです。
そこだけは自分の中で絶対超えてはならないラインだと思って、ギリギリ保つことができました。


まあそんな中でも同期や先輩に支えられながらどうにか卒業できたのですが、問題はここからでした。(大学院入学後)


研究室に行っても何も手がつかない。思考停止状態。


それまでは、研究室に行くまでが辛くても、行ってからはきちんと実験をしていました。
一度始めたら途中でやめられない実験が多かったこともありますが、実験量がかなり多く、そこそこ順調に進んでいた時期もあったので、自分の研究成果に自信を持てていたのが不幸中の幸いでした。


しかし、こうなってしまっては、もうどうしようもありません。
ただひたすらぼーーーーっとノートを眺めたり、机に突っ伏して寝たり、パソコンを開いて同じ画面をじっと見つめたり、本当に生産性のない時間がひたすら流れていきます。


周りの研究室メンバーは毎日忙しなく実験を行っているのに、自分は卒論提出後から何もしていない………


自信やプライドが砕け散る音が聞こえましたが、そんなものもう気にならないくらい、


全てがどうでもいい……早くやめさせてくれ……


毎日毎日そんなことを考えていると、残りカスみたいな研究意欲が完全になくなってしまいました。


ただ、大学院入学後は新たに講義が始まるため、それだけは欠かさず受けるようにしていました。
課題もそこそこあるので、それを口実に図書室で勉強したりして誤魔化していました。


しかし、今ではその講義に対しても「どうせ休学するなら受ける意味がないんじゃないか」という風に休学前提の思考になってしまい、学習意欲が見る見るうちに下がっていきました。


私の中の悪魔が、休学することを見越して「もう全てすっぽかして楽になっちゃえよ」と常に囁いてきます。
すると天使が「まだ休学が確定したわけじゃないし、ここですっぽかして休んだら本当に自分のことを許してあげられなくなるよ」と脅してきます。


天使に脅されるとは、皮肉なもんですね。視点を変えたら、天使の皮を被った悪魔だったりして。
実は悪魔の方が私の体を労わってくれてるのかな、と思うこともあります。


……いや、でもやっぱりそれは甘えな気がする。自分でもよくわかんないです。


まあとにかくそんな感じで、今日一日でかなり神経をすり減らしました。
誰かに相談したいけど、相談できる人がいなくて、もう本当にどうしたらいいかわからなくて苦しいのでここで吐き出させて頂きました。


取り敢えず明日は保健室の先生にカウンセリングの日を早められないか聞いてみようと思います。


こんなどうしようもなく半端なクソ野郎の独り言に付き合ってくれてありがとうございました。では。